スマートグラスの特徴と適用分野

workingスマートグラスには、
・ 画面の情報を確認しながら両手で作業ができる(ハンドフリー)
・スマートグラスのカメラを通じて見たままの映像を送信できる(現場映像のテレビ会議)
・画面が常時視界にあるため受信した情報をすぐに確認できる(リアルタイム通知)
というPCやスマートフォンには無い特徴があります。

これらの特徴は、これまでIT化が難しかった作業現場の業務と相性が良いため、多くの企業が実証実験の実施や実運用の検討をしています。適用分野として、
・画面の指示に従い作業を行う「作業指示ソリューション」
・画面の手順書を見ながら作業進める「マニュアル参照ソリューション」
・顧客にスマートグラスを貸し出し商品情報を提供する「来店顧客向けソリューション」
などが考えられます。

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スマートグラスのハードウェア

M100スマートグラス製品は映像を片目に出力する「片眼式」と両目に出力する「両眼式」に分かれます。「片眼式」は軽量化による装着感の向上、「両眼式」は自然な見え方をするため目が疲れにくいという特徴があります。

さらに、外部の視界を取り入れる「透過型」と視界を遮断する「非透過型」がありますが、業務で利用する際は手元を見ながらの情報参照が必要なため「透過型」が選択されることが一般的です。

構造上の制約もあります。スマートフォンのように画面のタッチによる操作ができない上、画面が小さく表示できる情報量に限りがあります。メリットを生かしながら制約を回避するには、自社の業務に合わせたプロトタイプ(試作アプリ)を作成し、効果の測定と改良を行っていくことが一般的です。操作性を向上するために各種UIデバイスとの接続が必要な場合もあります。

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弊社の取り組み

スマートグラスの技術とビジネスの両面から調査と開発を進めてきました。

ビジネス面では、様々な業種の人にスマートグラスの着用ならびにプロトタイプによる評価を行ってもらい、企業ニーズについて独自の情報とノウハウを蓄積してきました。

技術面では、業務利用に適した主要スマートグラス( Google Glass、Vuzix M100、EPSON MOVERIO、ソニー SmartEyeglass)を購入しアプリ開発のスキルを高めてきました。

さらに、活用例として「スマートグラスによる作業指示ソリューション」プロトタイプを開発しました。このプロトタイプはコンテンツを差し替えることで、生産ライン、倉庫での集荷、建設業の施工、ファストフードや回転寿司の厨房など、さまざまな作業現場への対応ができます。作業指示ソリューション詳細(PDFファイル)

弊社のサービス

弊社ではスマートグラス向けアプリのプロトタイプ開発や各種デバイスとの接続実装を行っています。

スマートグラス開発に必要なAndroidアプリ開発やHTML5開発、デバイス接続のためのAPI (デバイスWebAPI)などの技術コンサルティングや開発者向けトレーニングを通じた技術の移転も行っております。